北朝鮮の金正恩総書記が、アメリカ発のホットドッグや韓国の大衆料理プデチゲの調理・販売を禁止すると宣言していたことが明らかになりました。
外国文化、とりわけ韓国を含む資本主義国の影響を排除しようとする政策の一環で、違反者は強制労働所に送られる可能性があるとされています。
参考:https://www.thesun.co.uk/news/32611966/north-korea-bans-hot-dogs/
韓国料理への厳しい取り締まり
プデチゲは、ソーセージやスパム、インスタントラーメンを野菜と一緒に煮込んだ鍋料理で、朝鮮戦争時代にアメリカ軍の食材を活用したことから誕生しました。北朝鮮には2017年ごろに持ち込まれ、住民の間で人気となっていましたが、2024年11月以降、市場での販売が全面的に停止されています。
また、トッポギ(餅を甘辛く煮込んだ料理)も同様に禁止されており、市場の商人や住民からは反発の声が上がっています。一部の商人は「食べ物に思想はない」と主張し、規制の不合理さを訴えています。
住民の声と反発
匿名で取材に応じた商人は、「アメリカ料理であるハンバーガーやサンドイッチは規制されていないのに、韓国料理だけを禁止するのは意味がない」と抗議しています。また、中国の朝鮮族自治区・延辺でもプデチゲやトッポギが広く食べられている点を挙げ、「これらの料理は韓国だけでなく、多くの地域で共有されている文化だ」と不満を表明しました。
北朝鮮では、外国文化の影響を厳しく取り締まる政策が続いており、韓流ドラマや海外映画を見た住民が処罰されるケースもあります。今回の料理規制も、韓国文化を排除しようとする政治的意図が背景にあると見られます。一方で、「食べ物に思想はない」という住民の声は、文化を共有する隣国や地域とのつながりを象徴しています。
ホットドッグやプデチゲの禁止が物語るのは、食文化が単なる料理ではなく、政治や社会を映し出す鏡であるということです。北朝鮮の住民たちが「食べ物に思想はない」と訴える声は、国境や政治を超えた普遍的なメッセージとして響きます。
食文化への規制が続く中で、住民たちが日常の楽しみを取り戻す日は来るのでしょうか。その行方に注目が集まります。
(文=Share News Japan編集部)
ネット上のコメント
・アメリカンドッグはセーフ?
・朝鮮学校にも適応されんの?
・ん?おもしろいですね…
・三店方式でなんとか パン屋「皆さんあちらでソーセージも買われていきますね」
・ん〜 なんでー??
・そもそも流通してないんじゃ。
・焼きそばパンはセーフ?