千葉県市川市立塩焼小学校の教頭が、修学旅行の積立金や教材費など約1300万円を保護者から集め着服していたことが発覚し、免職処分となりました。
ざっくりPOINT
教頭が修学旅行費など1300万円を着服
校長の通帳確認で不正発覚
千葉県警が横領容疑で捜査中
詳細は動画
千葉・市川市の公立小学校で52歳の教頭が約1300万円を着服して免職 県警は横領事件として捜査
千葉県市川市の公立小学校の教頭が保護者から集めた修学旅行の積立金や教材費およそ1300万円を着服していたことが明らかになりました。
【画像で見る】「生活費などに使った」公立小学校の教頭が1300万円着服 千葉県教育委員会が会見
千葉県教育委員会の会見
「学校徴収金の着服により、公立小学校の教頭1名を免職」
千葉県の教育委員会によりますと、市川市立塩焼小学校の教頭(52)がおととし6月から今年3月までの間に、修学旅行などの積立金や教材費として保護者から集めた金およそ1300万円を着服していたということです。
校長が今年3月に通帳を確認したことで発覚しました。
教育委員会の聞き取りに対し、教頭は「生活費などに使った」と話したということです。
教頭はきょう付で免職となり、千葉県警が横領事件として捜査しています。
教員による公金着服の背景と全国の事例
今回のような学校徴収金の着服は、過去にも全国で複数例が報告されています。
教職員による公金の不正流用は、公務員のモラル低下だけでなく、管理体制の甘さが根本的な原因とされています。
特に教頭や教務主任など、金銭管理を任される立場にある教員が、監査やチェック体制の不備を突いて不正を行うケースが目立ちます。
今回の市川市のケースでは、校長が通帳を確認したことで発覚したとされており、日常的な金銭チェック体制の導入や、第三者による監査の強化が再発防止の鍵となりそうです。
信頼回復と制度見直しが急務
保護者からの信頼を大きく損なうこのような事件は、教育現場に深刻な影響を与えます。
教員は子どもたちに対し規範を示す立場であり、その信頼を裏切る行為は教育機関の根幹を揺るがします。
また、徴収金の管理が教員個人に委ねられている構造自体にも問題があります。
学校現場における金銭管理の専門性を高めるため、外部の会計士や第三者機関によるチェック体制の導入が求められています。
千葉県教育委員会が今回の件を受けて再発防止策をどのように講じていくかが注目されており、他県でも同様の制度見直しが急がれるでしょう。