昆虫食ベンチャー(株)BugMo(京都市)が破産=コオロギ養殖の先行投資重く(東京商工リサーチ) – Yahoo!ニュース
昆虫食ベンチャー(株)BugMo(京都市)が破産=コオロギ養殖の先行投資重く(東京商工リサーチ) – Yahoo!ニュース
(株)BugMo(京都市上京区)は1月29日、京都地裁より破産開始決定を受けた。破産管財人は拾井央雄弁護士(京都北山特許法律事務所、京都市下京区新町通四条下ル)が選任された。 負債総額は現在調査 …詳細
日本市場で昆虫食ビジネスが苦戦する理由
BugMoの破産は、日本における昆虫食ビジネスの難しさを浮き彫りにしました。
世界的には、昆虫食は持続可能なタンパク源として注目されていますが、日本では消費者の心理的ハードルが依然として高く、市場が十分に成熟していないのが現状です。
加えて、国内でのコオロギ養殖にはコストがかかる上、BugMoのように海外からの輸入に頼る場合は、物流の安定性が重要になります。
新型コロナウイルスの影響で輸入がストップしたことで、事業の存続が難しくなった点は、グローバルサプライチェーンの脆弱性を示しています。
また、クラウドファンディングによる資金調達を活用していたものの、消費者の支持を十分に得られなければ継続的な売上にはつながりません。
BugMoの売上は2022年時点で900万円と決して大きくなく、投資に見合う市場規模を確保できなかったことが、事業継続を困難にした要因と考えられます。
今後、日本で昆虫食を普及させるには、消費者の抵抗感を減らすためのマーケティング戦略や、食品としての魅力を高める工夫が求められそうです。
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ネット上の反応
ネットユーザーからは以下のような意見が寄せられています。
コメント
・可哀想だから食べれないといったら、某政治家の方にブロックされましたね。それ以降、その方は絶対に支持しないと決めました。
・ワンチャンあるとでも思ったんか?ねーよ😅
・ペット用(爬虫類等)の餌として売ればいいだけやん
・「わぁ!美味しそうなコオロギだね!」なんて人はいない😔
・コオロギは食べ物ではない 以上
・人って虫が病原菌運ぶものって本能でわかってるらしいという説 聞いて妙に納得した 虫食べられないよ
・ペットショップに卸す位しか無いよね
昆虫食市場の今後と普及への課題
昆虫食は世界的に「環境負荷の少ない次世代のタンパク源」として注目されていますが、日本では市場の成長が鈍く、一般消費者への浸透には時間がかかると考えられます。
最大の課題は、消費者の心理的抵抗です。欧米やアジアの一部ではプロテインバーやスナックとしての昆虫食品が一定の人気を集めていますが、日本ではまだ「非常食」や「話題性のある食品」としての側面が強く、日常的な食事としての受け入れは進んでいません。
また、生産コストの高さも課題です。昆虫の養殖には管理コストがかかり、従来の畜産と比べて価格競争力が低いのが現状です。BugMoのように海外から輸入する方法もありますが、物流の安定性や品質管理の問題が伴います。
今後、市場を拡大するためには、消費者が抵抗なく取り入れられる加工食品の開発や、価格を抑えた安定供給の仕組み作りが不可欠です。企業側が「高タンパク・低脂質」「環境に優しい」といったメリットを強調しつつ、消費者の認識を変えていく取り組みが求められるでしょう。