選択的夫婦別姓制度をめぐる議論が続く中、朝日新聞が「子どもの声」の扱いをめぐって矛盾しているとの批判がSNS上で噴出しています。
特に、記者が産経新聞の小中学生を対象にした世論調査結果を揶揄するような発言をした一方で、過去に自身も子どもの意見を前面に出した記事を掲載していたことが指摘され、議論を呼んでいます。
記者の揶揄発言
発端となったのは、産経新聞が行った選択的夫婦別姓に関する調査結果を紹介する記事でした。この調査では、小中学生の約半数が夫婦別姓に「反対」と回答。これを受け、朝日新聞記者・中野渉氏がSNSで「えっ、聞いた相手が小中学生ですよね。それを元日に1面トップにするって……」と投稿。この発言が「子どもの意見を軽視している」と批判を集めました。
中野渉@朝日新聞
@watarunakano
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えっ、聞いた相手が小中学生ですよね。それを元日朝刊の1面トップにするって……。
<独自>選択的夫婦別姓、小中学生の半数が反対、初の2000人調査「自分はしない」6割 https://sankei.com/article/20250101-QGCTY3PY4JEHLHHXAFDFEVX2LQ/ @Sankei_newsより
https://www.sankei.com/article/20250101-QGCTY3PY4JEHLHHXAFDFEVX2LQ/
選択的夫婦別姓制度の導入をめぐり、小中学生のほぼ半数が「家族で名字が変わるのは反対」と考えていることが、産経新聞社の調査でわかった。政府や報道機関などの世論調査は主に成人が対象で、夫婦別姓の影響を受ける子供たちの考え方が統計的に明らかにされたのは初めて。将来、自分が結婚した際の別姓も「したくない」との回答が6割にのぼった。
立憲民主党が夫婦別姓の民法改正案の国会提出に意欲を示しており、石破茂首相も昨年末「議論の頻度を高める」と述べた。自公与党も前向きな議員が多いことから、次期通常国会での法案成立が現実味を帯びている。
調査は全国の小学4年生以上を対象に実施。協力を得た小中学校に加え、民間の調査会社にも依頼し、中学生約1800人、小学生約150人から回答を得た。
各家庭の事情などデリケートな問題に配慮し、答えたくない場合は答えなくてよいことを徹底した。年齢層の低い小学生は対象数をしぼった。小中学生ともに学校を通じた場合は、教員が調査の趣旨を説明した上で、立ち会う形式をとった。
その結果、「選択的夫婦別姓」の意味について「よく知っていた」「少し知っていた」と、「まったく知らなかった」「ほとんど知らなかった」はほぼ5割ずつで拮抗。「法律を変えたほうがよい」「変えないほうがよい」「よくわからない」もほぼ3割ずつに分かれた。
しかし、夫婦別姓で両親やきょうだいと違う名字になることの是非を問うと、「反対」49・4%、「賛成」16・4%、「親が決めたのなら仕方がないので賛成」18・8%、「よくわからない」15・4%で反対がほぼ半数を占め、積極的な賛成は少なかった。
また、法律が変わった場合、将来自分が別姓を選択するかについては「家族で同じ名字がよいので別々にはしたくない」がほぼ6割となり、「自分の名字を大切にしたいので別々にしたい」は13・6%だった。
小学生だけにしぼると、別姓に「反対」は46・2%、自身が「別姓にしない」は55・8%で全体よりやや低かったが、各質問ともに「わからない」を選ぶ傾向が強かった。
男女別で大きな違いはなかったが、自身が「別姓にしない」は男子(56・7%)より女子(63・4%)のほうが上回った。別姓の是非で「親が決めたのなら仕方がない」と消極的な賛成を選んだ女子(22・6%)も男子(15%)より多かった。
学校や学年別、民間調査会社による調査でも、結果の割合に大きな差はなかった。
https://www.sankei.com/article/20250101-QGCTY3PY4JEHLHHXAFDFEVX2LQ/
https://x.com/watarunakano/status/1874237108728250851
過去の朝日新聞記事が矛盾を指摘される
この発言を受けて、SNSでは2021年3月に朝日新聞が掲載した記事「『夫婦別姓は子がかわいそう』と言う人へ 子どもの声は」という記事が再注目されることに。この記事では、選択的夫婦別姓を支持する子どもたちの意見を特集し、「子どもの声」を積極的に取り上げていました。
矛盾を指摘する声がSNSで次々と投稿され、次のような批判が寄せられています。
批判の声
●ダブルスタンダードを非難
「自分たちが都合のいい時だけ『子どもの声』を利用しているのが露骨すぎる」(30代・男性)
「賛成派の子どもは称賛して取り上げ、反対派の子どもは揶揄する。公平性に欠ける態度だ」(40代・女性)
●子どもの意見を軽視する姿勢への疑問
「子どもたちが真剣に考えた結果を『小中学生だから』と一蹴するのは大人の傲慢では?」(20代・女性)
「子どもを議論の駒にしているだけで、真摯に向き合う姿勢が感じられない」(50代・男性)
日新聞への信頼低下
「子どもの声」は、社会問題を考える上で重要な視点の一つです。しかし、その意見が賛成・反対のどちらであれ、都合よく使い分けることは、議論の公平性を損なうだけでなく、子どもの意見そのものを軽視する態度として批判されるべきです。
朝日新聞の対応には、メディアとしての一貫性や公正性が欠けていたと言わざるを得ません。メディアが社会的な議論をリードする立場にある以上、異なる立場の意見に対しても同等の敬意を払い、議論の土壌を整えるべきでしょう。
今回の批判を受けて、朝日新聞がどのような説明や対応を取るのかが注目されます。また、選択的夫婦別姓をめぐる議論が加速する中、子どもたちの意見をどう位置づけるかについても、さらなる議論が必要です。
社会的に重要なテーマほど、メディアには公正な報道姿勢が求められます。今回の件がメディア全体における自己反省と報道の改善につながることを期待したいところです。
(文=Share News Japan編集部)
ネット上のコメント
・「ガキの戯言などどうでもいい」ということですね。
・子供はモロに当事者ですわな。
・左翼は自分に都合の良い声しか聞こえない。昔からの常識な。
・朝日新聞はこどもを自らの思想を広めるための駒としか思ってない 自分に都合がいい意見を言う数人だけ掲載していたのね🪃
・マスメディアは子どもたちの声を否定する…マスメディアは活動家と一緒だね。知ってたけど。
・調査対象5人対2,000人で、2,000人の方の結果にケチつける朝日
・朝日新聞という肩書きを持つ人間を信用しないことにしています。