韓国・ユン大統領拘束の令状執行を中止! 合同捜査本部

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韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が「非常戒厳」を宣言したことをめぐる混乱が続いています。

内乱罪の疑いで尹大統領に対する拘束令状を取得した合同捜査本部は、1月3日早朝、大統領公邸に入り拘束令状の執行を試みました。しかし、公邸内で警護庁が捜索を拒否したため、捜査官は「令状の執行が不可能」と判断し撤退しました。韓国国内外でこの未曾有の事態に注目が集まっています。

大統領公邸での緊迫した対峙
合同捜査本部の捜査官は、1月3日午前6時すぎにソウル近郊の庁舎を出発。午前7時半ごろに大統領公邸前に到着し、令状を提示しました。しかし、大統領警護庁は「捜索許可はできない」と主張。公邸周辺には機動隊約2700人が配置され、尹大統領支持者らが抗議のシュプレヒコールを上げる中、捜査官と軍部隊が対峙する事態に発展しました。

捜査本部は、警護庁の対応を受け午後1時半ごろに令状執行を断念。「今後の措置については検討する」と発表しました。一方で、尹大統領の弁護団は「不法で無効な令状執行だ」と強く反発し、法的措置を取る意向を示しています。


韓国社会の動揺と北朝鮮の反応
尹大統領が職務停止状態にある中、国内では混乱が広がっています。公邸周辺の警備はさらに厳重になり、国内外のメディアも現場に集結。韓国の通信社・連合ニュースによれば、公邸近くでは尹大統領の支持者が「拘束は認められない」と訴え、一方で批判的な市民からは尹氏の責任を問う声が上がっています。

北朝鮮の朝鮮中央通信は、韓国の混乱を利用して「自由民主主義体制が崩壊した」と宣伝。韓国国内での混乱を強調することで、自国の体制安定をアピールしようとしていると指摘されています。

ネットの反応
この事態に関して、ネット上でも多くの意見が交わされています。

「現職大統領が拘束されるなんて前代未聞。韓国の民主主義にとってどんな影響を与えるのか心配」
「捜査を阻止する警護庁も問題だが、そもそも非常戒厳を宣言した尹大統領の責任は重大」
「混乱を利用する北朝鮮のコメントが相変わらずだが、韓国政府はもっと冷静に対応すべきだ」
一方で、尹大統領の支持者からは「これは政治的な弾圧だ」という主張も強く、国民の意見は大きく二分されています。

今回の騒動は、韓国政治の脆弱性と極端な対立構造を改めて浮き彫りにしました。内乱罪を適用した拘束令状が発行された時点で前例のない事態でしたが、捜査と警護が対峙するという緊迫した状況が世界中に報じられたことは、韓国の民主主義体制に大きな疑問を投げかけています。

また、大統領警護庁の動きや支持者の反発は、韓国国内の分断をさらに深める可能性があります。今後、令状執行の再試行や法的な争いが続く中、国民の信頼を回復するためには、政府と司法の透明性ある対応が求められるでしょう。

尹大統領の進退はもちろん、韓国の民主主義そのものの将来が問われる重要な局面に突入しています。

(文=Share News Japan編集部)

ネット上のコメント

・令状の執行中止か。大統領が思い描くシナリオはどこに着地点があるんだ?

・土俵際で粘るな〜

・日本のマスコミは両陣営の背景を公平に報じてもらいたいものだわね。野党側を正当化した報道ばっかり聞こえてくるのは気のせい?

・おとしどころが誰も分からずやってるだろ。特に逮捕しようとする側大丈夫?w

・野党の暴走ですね。誰の企みだろうか。

・韓国人のめんどくささが出てるな

・そもそも、今回の大統領の容疑には無理筋だらけ…検察の暴走なのでは…