三菱UFJ銀行で発覚した前代未聞の大規模盗難事件。管理職の行員が支店の貸金庫から4年半にわたって顧客の金品を盗み出していたことが明らかになりました。
この行員は「予備鍵(スペアキー)」を悪用して貸金庫を開けており、銀行の鍵管理体制の甘さが浮き彫りとなっています。
「予備鍵」を使った巧妙な手口――管理者の立場を悪用
三菱UFJ銀行によると、問題の行員は練馬支店と玉川支店で管理職として勤務し、顧客用の貸金庫の「予備鍵」を使って不正に貸金庫を開けていました。
本来、貸金庫は「銀行用の鍵」と「顧客に渡す鍵」の2つの鍵で開ける仕組みですが、この「予備鍵」が支店内で管理されており、その管理責任者だった行員は立場を悪用して不正を繰り返していたと見られます。
被害額は時価換算で10数億円に上るとされ、銀行は先月、この行員を懲戒解雇しましたが、4年半もの間、内部で気づけなかった事実に対して、管理体制の甘さが非難されています。
銀行側の対応――本部一括管理へ見直し
三菱UFJ銀行は今回の事態を受け、支店ごとに管理していた「予備鍵」を本部で一括管理する方針を打ち出しました。
さらに、経営幹部が今後、会見を開き詳しい経緯や再発防止策を説明する見通しです。
しかし、数年にわたって不正が見逃されていたことから、顧客の不信感は拭いきれず、「管理体制は本当に改善されるのか?」と疑問の声も上がっています。
「銀行の信頼ガタ落ち」「なぜ4年も気づかない?」
この事件の発覚に対し、ネット上では批判が相次ぎました。
「銀行が信用できなくなった…これから貸金庫を利用する人が激減するのでは?」
「4年半も気づかないとか、内部監査は何をやっていたの?」
「予備鍵を管理者が悪用とか、本当にずさんすぎる。まるでドラマのような話だ」
「銀行員が顧客を裏切るなんて、信頼が完全に崩壊した」
一方で、「銀行が責任を取るのは当然」「本部管理になっても同じことが起こらないようにしっかり対策してほしい」といった再発防止を求める声も多く見られました。
金融機関の「信頼」の重み
銀行は顧客の「信頼」によって成り立つ機関です。その中でも、貸金庫は顧客の貴重品を守る最後の砦として利用されているものであり、今回の事件はその根幹を揺るがす事態です。
また、予備鍵を本部で管理するという対策だけでは根本的な解決にはならない可能性も指摘されています。
不正を防ぐためには「監査体制の強化」や「従業員の信頼性の確認」など、多角的な視点からの対策が求められるでしょう。
銀行側が今後どのように信頼回復へと動くのか、顧客はもちろん、社会全体が注目しています。
再発防止策の実効性が問われる中、金融機関としての矜持が試される局面と言えそうです。
ネット上のコメント
・やっと本格的に報道されたか
・スペアキー?例えスペアキーで入ったとしても出入りの記録とかされるんじゃないの?
・これ逆に、貸金庫に百万預けてたのになくなってる!って言い張って銀行から金もらうツワモノも出てきそう…。
・そんな額を窃盗しておいて、氏名すら公表されないのは何故なのだ?
・これやっとニュースとして扱われるようになったね
・ん?なぜ元行員の名前出さないの🤔
・スペアキーを使った履歴が、店内監査でも本部監査でも発見されなかったの不思議