中国の習近平国家主席は31日、中国中央テレビ(CCTV)での新年演説で、台湾との「統一」を誰も阻止できないと発言しました。この演説は台湾内外の独立派に対する強い警告と受け取られています。
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台湾情勢を巡る背景
中国は、台湾を自国の一部とみなしており、軍艦や軍用機をほぼ毎日台湾周辺に展開。台湾側はこれを「軍事的圧力の正常化」と警戒しています。一方で、台湾政府は「台湾の未来を決めるのは台湾の人民」と主張し、中国の圧力に屈しない姿勢を示しています。
2024年には台湾で頼清徳総統が就任。独立志向が強いとされる頼氏の就任以降、中国との緊張がさらに高まっています。
習主席の発言要旨
習主席は演説で次のように述べました。
・「台湾海峡両岸の人々は一つの家族だ。」
・「誰も家族の絆を断ち切ることはできず、統一という歴史的な流れを止めることはできない。」
さらに、頼清徳氏の米ハワイ訪問や独立志向の動きに対して、中国軍は東シナ海や南シナ海での軍事展開を強化。中国は軍事演習を「独立・分離主義活動を封じ込めるための措置」と説明しており、必要ならばさらなる強硬手段を取る可能性を示唆しています。
ネットの反応
習近平氏の発言に対し、ネット上ではさまざまな意見が飛び交っています。
●中国国内の支持的な意見
「統一は中国の歴史的使命。台湾は中国の一部であり、統一は時間の問題だ。」
「軍事演習を増やして、独立派に警告を与えるべき。」
●台湾および国際的な反応
「中国の発言は挑発的で、地域の安定を脅かしている。」
「台湾の未来は台湾人民が決めるべきで、中国が圧力をかけること自体が間違いだ。」
「国際社会は中国の軍事的脅威にもっと声を上げるべき。」
●冷静な視点
「この緊張状態はどちらにとっても利益にならない。平和的な解決が最善の道。」
「経済的な相互依存が深まる中、軍事行動は現実的ではないのでは?」
習近平氏の演説は、台湾との統一を国家目標として改めて確認する一方、独立派や国際社会に対する威嚇を強めるものでした。しかし、台湾内部では中国への反発が根強く、国際的にもアメリカや日本をはじめとする国々が台湾への支持を表明しています。
台湾周辺の軍事的圧力が日常化する中で、偶発的な衝突のリスクが高まっていることも懸念されます。経済的な相互依存が深まるグローバル化の中で、軍事的な解決は現実的ではなく、対話の重要性が一層増しています。
習近平氏の発言は、国内外への強いメッセージとして注目を集めましたが、それがもたらす影響は不透明です。地域の平和と安定を守るため、関係各国の外交努力が求められます。台湾問題は、単なる二国間の争いではなく、国際社会全体の課題として位置づけられるべきでしょう。
(文=Share News Japan編集部)
ネット上のコメント
・日本の平和団体だんまり
・いよいよ今年?
・こいつやべーな🤷♂️台湾有事やりそう
・イクときは「イクッ」ていうんだゾ
・取り敢えず言ってみただけだろ。今時わざわざ台湾を攻めてまでメリットあるとも思えんしな。
・「家族」なら統一するまでもなく一つなんじゃないの?
・日本も急に全力で中国媚び始めたし答え合わせ出来てきたな