中国外相、日本に「外部勢力」への共闘を呼びかけ 米国を念頭に置いた発言か
中国の王毅外相は、東京都内で開催された「東京―北京フォーラム」でのビデオメッセージを通じて、日本に対して「外部勢力」に抵抗するための共闘を呼びかけた。この発言は、アジア地域への関与を強める米国を念頭に置いたものと見られる。
王毅外相の発言:協調と連携の重要性を強調
王毅外相はメッセージの中で、次のように述べた。
「一国主義や保護主義が台頭するなか、中国と日本は共に、アジアでの協調や連携を守り、外部勢力による対立の誘発を防ぐべきだ」
さらに「両国が協力パートナーであり続け、お互いを脅威とみなさないよう願う」と述べ、日中関係の安定的な発展を強調した。一方で、歴史問題や台湾問題に関しては「非常にデリケートで重要」と述べ、日本側に慎重な対応を求めた。
米国を意識した発言か
「外部勢力」という言葉は、明確に米国を指しているわけではないものの、中国がアジア地域での影響力を強化し、米国主導の対中戦略に対抗しようとしていることを示唆していると考えられる。特に、バイデン政権下で推進されているクアッド(日米豪印戦略対話)や、インド太平洋経済枠組み(IPEF)など、中国を牽制するための国際的枠組みに対する懸念が背景にあると見られる。
岩屋毅外相も訪中に意欲
一方、開会式に出席した日本の岩屋毅外相は、王毅外相のメッセージに応じる形で、「できるだけ早く中国を訪問したい」と述べ、日中両国間での外交関係の強化に意欲を示した。
歴史問題と台湾問題にも言及
王毅外相は発言の中で、歴史問題や台湾問題についても触れ、「非常にデリケートで重要な問題であり、これらを適切に処理することが必要だ」と強調。これらの問題に関しては、中国が日本側に一貫して慎重な対応を求めている。
背景にある中国の戦略的意図
今回の発言は、中国が米国との対立を背景に、アジア地域での結束を呼びかける戦略の一環と見られる。一方、日本は米国との同盟関係を基軸としつつ、中国との経済関係を重視する複雑な立場にある。
ネットの反応:日中関係の難しさを指摘
SNSでは、この発言に対してさまざまな意見が寄せられている。
「米国抜きで協力しようというのは現実的ではない」
「中国の意図が見え隠れしているが、協力も重要だ」
「台湾問題での牽制か。日本は慎重に対応すべき」
王毅外相の発言は、日中間の外交関係を再構築する機会となるのか、それとも新たな波紋を呼ぶのか。今後の日中外交の動向が注目される。
ネット上のコメント
・まあ、戦争とかにはならないようにお互い努力するのは賛成しますよ。
・🇺🇸か🇨🇳って選択しんどい
・お断りします🙅
・日本を盾に戦場にする気だな!
・ペコペコしてるからパートナーとか連携とか言われる
・これは、そのままグローバリストの言葉ですね。まさに哀れ。
・中国なんて、組む相手じゃないというのは世界中がよく知っている。