【警察】「闇バイト」摘発に新たな一手――仮装身分捜査の導入検討へ

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 【警察】「闇バイト」摘発に新たな一手――仮装身分捜査の導入検討へ

 【警察】「闇バイト」摘発に新たな一手――仮装身分捜査の導入検討へ
首都圏を中心に相次ぐ「闇バイト」を利用した強盗事件への対応として、警察当局が新たな捜査手法「仮装身分捜査」の導入を検討していることが明らかになりました。この手法は、捜査員が架空の人物を装い犯罪組織に接触するもので、これにより組織の実態解明や事件の未然防止を図る狙いがあります。しかし、この新たな手法には課題も多く、導入の是非が議論を呼びそうです。

■闇バイトが招く治安悪化とその実態
今年8月以降、東京、千葉、埼玉など6都道府県で少なくとも23件の強盗事件が発生し、これに関連する逮捕者は50人を超えています。これらの事件では、SNSを通じて「ホワイト案件」や「高額報酬」などの文言で募集をかけ、応募者に運転免許証の画像を提出させた上で「家族への危害」をちらつかせ、実行役として利用する手口が明らかになっています。


指示役から実行役、資金管理役まで、犯罪に関わる各層がSNSを基盤に構築されたネットワークでつながっており、これが警察の捜査を困難にしています。

■仮装身分捜査とは?
今回検討されている仮装身分捜査では、警察官が架空の運転免許証や身分証明書を示し、実際に闇バイトに応募。犯罪には加担せず、組織の内部に接触することで未然に事件を防ぎ、背後にいる犯罪組織の摘発を狙います。

欧米では広く活用されている手法ですが、日本国内では過去に違法薬物や銃器取引の捜査で限定的に行われた程度であり、捜査員が積極的に身分を偽る手法が導入されるのは初めてとなります。

この手法について警察庁は、刑法の「正当な業務による行為は罰しない」との規定に基づき、公文書偽造罪などの違法性は阻却されるとの見解を示しています。今後は運用指針の策定や具体的な手法の精査が進められる予定です。

■期待される効果と課題
仮装身分捜査が成功すれば、以下のような効果が期待されます。

・犯罪組織の実態解明
捜査員が組織の内部に直接入り込むことで、指示役や資金ルートなど、これまで見えにくかった犯罪ネットワークの構造を明らかにすることが可能になります。

・事件の未然防止
犯罪実行前に組織を特定し、摘発することで、さらなる強盗事件を防ぐ抑止力となります。

一方で、次のような課題も指摘されています:

・捜査員の安全確保
犯罪組織と直接接触するリスクが高く、捜査員の身の安全が懸念されます。捜査中に身分が露見すれば、捜査の失敗だけでなく、捜査員自身が危険にさらされる可能性があります。

・国民の信頼確保
公的機関が「身分を偽る」という行為に対し、国民の中には「違法ではないか」「行き過ぎた捜査ではないか」と疑念を抱く人もいるでしょう。捜査の透明性をどう担保するかが重要です。

■プライバシー保護の問題
SNSを利用した捜査では、犯罪組織に接触する過程で無関係な一般人の情報に触れる可能性もあります。この点での慎重な運用が求められます。

■導入を巡る今後の動向
自民党の闇バイト対策議論にもこの仮装身分捜査の導入が提言として盛り込まれる見通しです。警察庁は、欧米諸国の事例を参考にしながら、来年の実施に向けて課題を整理しつつ準備を進めています。

犯罪の巧妙化・組織化が進む中で、伝統的な捜査手法だけでは限界があるのも事実です。しかし、捜査権限の拡大が慎重に運用されなければ、国民のプライバシーや自由が侵害される危険性もあります。

仮装身分捜査の導入は、日本の捜査体制の大きな転換点となるでしょう。その成否は、警察の運用の適正さと、国民の理解を得る努力にかかっています。国民の安全を守りつつ、信頼される捜査の実現を期待したいところです。

闇バイト
闇バイト(やみバイト、英: shady job)とは、匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)による強盗の実行役や支援役、その募集のこと。警察や自治体では「犯罪実行者募集情報」と称している。一般のアルバイトに偽装してSNSで募集する、秘匿性の高い通信アプリで連絡する、個人情報を提出させ抜けられないようにするなどの特徴がある。
出典:Wikipedia

ネット上のコメント

・国がバックアップしたら警察はちゃんと動くいい例。

・闇バイトはなんかすげぇ力入ってるよな 同じくらい害人問題にも力入れてくれよ

・頑張れ警視庁!移民の犯罪者も頼む!

・不幸な若い子達を一人でも救ってあげて欲しい

・おとり捜査 それは私も賛成

・刑事ドラマのようだ。警察がんばれ!!

・良いね、それくらいやらないと無くならない