アメリカのドナルド・トランプ大統領は21日、記者会見で中国からの輸入品に対し、来月1日から10%の追加関税を課すことを検討していると発表しました。
これは、合成麻薬「フェンタニル」の流入を防ぐための措置で、中国を強くけん制する意図があるとみられます。
フェンタニル問題と対中関税措置
トランプ大統領は「フェンタニルの原材料が中国からメキシコやカナダを経由し、アメリカに流入している」と指摘し、これを阻止するための対策として関税強化の必要性を強調しました。
フェンタニルはアメリカ国内で深刻な社会問題となっており、毎年多くの死者を出しています。
この発表について、アメリカ国内のメディアは「トランプ氏が就任から100日以内に中国訪問を検討している」と報じており、習近平国家主席との直接交渉に向けた圧力の一環とみられています。
ウクライナ問題に関する姿勢
一方で、トランプ大統領はウクライナ情勢にも言及し、ロシアのプーチン大統領と近く電話会談を行う予定であることを明らかにしました。
トランプ氏は、ロシアが交渉に応じなければ追加制裁を科す可能性を示唆し、ウクライナへの武器支援については「プーチン大統領と話した後に決定する」と慎重な姿勢を見せました。
AI開発への巨額投資を発表
さらに、トランプ大統領はこの日、ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長らと会談し、日本円で78兆円規模の共同AI開発プロジェクト「スターゲート」の立ち上げを発表しました。
このプロジェクトはソフトバンクを含む大手3社が主導する民間投資ですが、トランプ大統領は「自らの成果」として大きくアピールしました。
今後の展望
トランプ政権の対中強硬姿勢や、ロシア・ウクライナ問題への対応は、国際社会の関心を集めており、今後の動向が注目されています。
また、AI分野への巨額投資は、アメリカの技術革新をさらに加速させる可能性があり、経済面での影響も大きいと予想されます。
ネット上のコメント
・もっと高い関税かと思ってた
・35パーくらい行くかと思った。とりあえずのジャブかな。
・これからどうなんでしょうね気になります
・なんか現実味のある数字になっとるやん。いつの間にか😇
・中国に厳しいのはいいんだけど、結局また物価が上がるのよね