台湾メディア「三立新聞網」が、日本人観光客が台湾を訪れなくなった理由について、台湾人YouTuber「cheap」氏の投稿を紹介しました。
記事では、日本人が台湾を「大好き」である一方、訪問者数が減少している背景や、日本と台湾の観光事情の違いが詳しく述べられています。
台湾の魅力と日本人の親近感
cheap氏は、15年前の日本語学科での授業を振り返り、日本人が台湾を愛する理由として以下の点を挙げました。
・距離が近い
・漢字が使われている
・治安が良い、人が親切
・物価が安い
・日本語が通じる
・「昭和の雰囲気」を感じられる
さらに、独特の排気ガスのにおいまで親しみの理由として挙げられており、日本人観光客にとって台湾が「懐かしさ」を感じさせる場所であると分析しています。
減少する日本人観光客の理由
一方で、現在では日本人観光客の数が減少している理由として、以下の要因が指摘されています:
●円安による旅行コストの上昇
台湾旅行は以前に比べて割高となり、費用面で敬遠されていると分析されています。
●ホテル料金の上昇
近年、台湾のホテル料金が安くないとの声が増えており、旅行者の負担が増大しています。
●観光地の多様性不足
台湾では、30年前から人気の観光地(故宮博物院、中正紀念堂、九份)が現在もメインであり、「新たな魅力」を発見しにくいとされています。
●日本国内の観光の充実
日本は観光地が多様で、北海道から沖縄まで各地に独自の魅力があるとし、台湾とは違い「どこに行っても似たような観光地」という印象がないと述べられています。
台湾と日本の観光事情の違い
cheap氏は日本の観光地について「運営や維持管理に力を入れており、質が高い」と評価しています。
また、新幹線や鉄道、バス、飛行機が緻密な交通網を形成しており、どこでも清潔なトイレが利用できる点が「世界中の観光客を惹きつける要因」だと分析しています。
さらに、日本の観光地として富良野、京都、出雲大社、道後温泉などを例に挙げ、「グーグルで画像検索すれば、日本人が海外旅行を好まない理由がわかる」と結論づけました。
台湾メディアの報道を通じて、台湾観光の魅力と課題が浮き彫りになりました。
日本人にとって台湾は「近くて親しみやすい国」である一方、円安や観光地の多様性不足などが訪問者数の減少につながっている可能性があります。
台湾観光業がこの現状をどう捉え、観光資源をどのように進化させていくかが、今後の課題となりそうです。
ネット上のコメント
・金があって旅行好きだったら1番行ってみたいのは台湾だな
・金があったら東京行って高級寿司食うわ すまんな
・金がねえからだよ。
・一緒に行く友人がいないんだよ
・好きなだけで行きたいわけちゃうし…
・韓国行くくらいだったら絶対台湾だけどやっぱ余裕がねえんすわ
・旅行に行く金と休みが日本人にはないのだよ・・・