「危ない人だ…」無心で車の窓ガラスを叩き割る男性。警察が駆けつけると、男性が汗だくで訴えた内容はあまりにも悲惨だった。

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バイトの帰り道、車を停めている駐車場で衝撃的な出来事に遭遇した。
夜勤明けの昼間、真夏だった事もあり涼しい店内にいた後の外は強い日差しが射していました。

まずは手荷物を車に置き、駐車代を清算しようと精算機に向かおうとした時でした。

精算機真横に駐車している車の横に立っている男性。
車の中を見つめながらぼーっとしている様子。

「何をしているのだろう?」
そう思っていると、突如車の窓ガラスを棒の様なもので叩き出したのです。

何かを口で発するわけでもなく、無心に車の窓ガラスを叩き割ろうとする男性。

「車上荒らしか!?」
危険な人である事には間違いないと、近付くのをやめてすぐさま警察に通報しました。

近付いて自分にも危害を加えられてはいけないので、警察が到着するまで離れて見ている事に…

10分もしないうちに警察が到着し、未だ窓ガラスを叩き割ろうとしている男性を制止しようと抱きかかえます。

すると、その男性は警察官に向かってとんでもない事を訴えたのです。

バイトの帰り、車を駐車してあるコインパーキングへ行くと、無心で車の窓ガラスを叩き割ろうとする男性が…

その光景からして、明らかに危ない人だと悟った私は、すぐさま警察へ通報。
車上荒らしの犯人か何か危ない薬でもやっている人なのかな…と思ったからです。

しかし、その本当の理由は想像もしなかった事でした。

警察官が駆けつけ、未だ窓ガラスを叩き割ろうとしている男性を二人掛かりで制止します。
 

何やってるんだ!
やめなさい!

離れろ!
 

そう叫びながら棒を振り回す男性を抱きかかえます。
しかし、それでもすぐには止めようとしない男性。

 

どけ!離せ!
 

そう反論する男性を見て、そんなに何を必死になっているのだろう…
あまりにも不自然過ぎる男性の行動に少し疑問を持ち出した私。

すると、警官が無理矢理男性を車から引き離し、投げ飛ばしたのです。

 

いい加減にしなさい!
何をやっているだ!

 

怒鳴る警官にようやく冷静さを取り戻した男性は、高鳴る鼓動を抑え、ようやく理由を話し出しました。

 

すみません。

でも、早くして下さい!
その車の後部座席を見て下さい!
子供が放置されているんです。
早く出してあげないと命が危ないんです。

ずっとこの暑い中車の中に放置されているんですよ!
 

そう必死に訴える男性。
そこにいた警官含め、私もその言葉に驚き車へ駆け寄って車内の後部座席を確認すると、そこには完全にぐったりしきっているチャイルドシートに座った小さな子供がいたのです。
真夏の昼間、外気温は35度以上。
密閉された車の中は恐らく70度を超えています。

それを確認した警察官は、必死に制止していた男性から手を離し、すぐさまその子供を救出するために男性に変わって窓ガラスを叩き割ろうと試みます。

しかし、頑丈な車の窓ガラスはそう簡単には割れません。
一人の警官が車の所有者を調べ、何やら無線でやり取り。
どうにか所有者と連絡を取ろうとしている様子でした。

しかし、子供の様子から見ると一刻を争う事態。
私もその男性も警察官と一緒に落ちていた石を使って窓がラスを必死に叩き割る事に。

何度か叩いた結果、ようやく警察官が警棒で叩いた方の窓ガラスが割れ、子供を救出する事に成功。

そして、すぐさま子供に水を飲ませながら応急処置をしているところに子供の母親が帰ってきました。
事態を把握出来ていないのか、唖然とする母親。

警官が、事情を説明して母親に注意をしようとすると、我先にと元々窓ガラスを叩き割ろうとしていた男性がものスゴい剣幕で母親に詰め寄ります。

あなた何やってるんですか!?

こんな灼熱の車中でこんな子供を放置するなんて!
あと少しで命を落とす所だったんですよ。

例え数分その場を離れるからって、そのたった数分で尊い命やかけがえの無いモノが失われる可能性だってあるんだ!

命を甘く見るな!

 

 

そう強く母親に怒鳴る男性。
その後、この男性に疑ってしまった事を謝ろうとして話し掛けてみると、つい先日家族で海へ遊びに行った時に自分の子供を水難事故で亡くしてしまったそうです…

もう少し気をつけていれば救えた自分の大事な子供の命。
後悔しても悔やめない気持ちで、毎日自分を責め続けていたのだとか。

その事もあり、車に放置され苦しむ子供を見て過剰になってしまったそう。

彼の悲痛な経験には、何とも悼まれない気持ちですが、この一つの経験が尊い一つの命を救った事は間違いありません。

パチンコ屋さんなどでの車へ子供を放置して亡くなる事故が相次ぐ中、これからの夏シーズンを迎える子を持つ親には最も気をつけて頂きたい事ですね。

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